海と山に挟まれ、古代より「和泉国(いずみのくに)」として栄えた泉州。
古い史跡や名所も数多く、だんじり祭りなどの伝統文化が人々の暮らしに深く根づいています。
そしてなんといってもここは、食いだおれのまち大阪を支えてきた農産物の宝庫。
恵まれた土壌や水質を背景に、多くの野菜名人たちが丹精込めて畑と向き合っています。
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水なす
皮がやわらかくジューシーで甘みがあり、生食に適した水なすは、今や泉州名物のエースとして全国に知られる存在に。泉州以外の土地ではなぜかうまく育たず、その理由はまだ科学的に解明されていません。皮も果肉も大変デリケートなため、栽培には細心の注意を払う必要があり、農家としての経験と勘が問われます。
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玉ねぎ
泉州は、日本における玉ねぎ栽培発祥の地。明治初期にアメリカから持ち込まれた品種が、ここ泉州で育成・選抜され、全国に広がっていきました。泉州玉ねぎは、水分が多くて果肉がやわらかく、甘みが強いのが特徴。昭和初期には国内生産量の1/3を占めるほどでしたが近年は作付面積が大幅に減少しています。
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キャベツ
お好み焼きや串カツなど、大阪の庶民グルメには欠かせないキャベツ。泉州では明治より栽培が始まったと言われています。とくに近年全国に知られるようになった泉州の冬キャベツ「松波」は、ずっしりした密度と重量感があり、しっかり甘みをたくわえているから、生食でも加熱しても大満足のおいしさです。
- ●重要文化的景観「大木」地区の澄んだ水で育つ「大木米」
- ●京都山城産たけのこに負けるとも劣らぬ
「貝塚市木積の伝説の白たけのこ」 - ●ジュースで味わう甘さに自信あり
「彩誉(あやほまれ)にんじん」 - ●泉佐野市の木いちょうから採れる「銀杏」
- ●春の香りと歯ざわりが楽しめる
「品種名【のびすぎでんねん】のふき」 - ●古来より伝わり、別名月見芋とも呼ばれる「里芋」
- ●大阪の食卓に夏を呼ぶ風物詩「紅ずいき」
などなど…
泉州野菜のおいしさの秘密として、農家の人々が口を揃えて言うのは「土壌と水質」。温暖な気候のもと、水はけのよい土壌とミネラルを豊富に含んだ良質な水に恵まれたこの土地は、野菜に甘みとうまみをしっかり与えてくれるのです。
もちろん、長年この土地に根を下ろし、野菜づくりに取り組んできた農家の腕と愛情も見逃せません。
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玉ねぎ・キャベツ
射手矢農場さんミシュランの星を獲得したお店からご指名を受けるほど、泉州では有名な農家の射手矢さん。春~秋にかけては玉ねぎ、冬~春先はキャベツを生産されています。
and more... これから続々ご紹介予定です。